日本動物理学療法研究会顧問の挨拶 |
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日本動物理学療法研究会 顧問 小林孝之 |
成熟した社会では個人が尊重される反面、核家族化した人々はともすれば日常の会話も少なくなりがちで、社会への感心が薄くなる、孤独、認知症ひいては自殺などの問題が聞かれます。私は動物臨床の中で、飼い主が高齢を理由に動物の飼育を諦めた所から気力を低下させてしてしまう例と共に、動物を飼育することで、気力の充実した生活を送る多くの高齢者を見て参りました。またある飼い主は「先生、私この子のことが夫よりも大切なのです。何としてもよろしくお願いします。」と話され、当初その言葉に耳を疑いましたが、今ではは当たり前の事と考えるようになりました。動物がかけがえのない存在になると、飼い主は自分と同じかそれ以上の医療をその動物に受けさせたいと考えるようになります。そのため飼い主はその病気に感心を持ち、専門医を捜し最高の医療を受けさせようとするのです。 |
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日本動物理学療法研究会 顧問 日本動物リハビリテーション学会 副会長 小林孝之 DVM, PhD, Dipl. JCVS, CCRT |