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日本動物理学療法研究会会長の挨拶




日本動物理学療法研究会会長
信岡尚子

 この度、日本動物理学療法研究会の会長の任を受けました信岡でございます。
 2010年に発足した日本動物理学療法研究会もようやく3年目を迎えました。
 動物理学療法に興味を持つ理学療法士を始め、人医療、獣医療から様々な専門職の皆様が会員となり、現在会員は150名を超えました。獣医療においてのリハビリテーションでは動物理学療法が中心となっており、その役割の殆どを獣医師の先生方や動物看護師の皆様が担っておられます。理学療法士の介入は日本中を探しても数える程しかおられません。その一方で、欧米諸国では理学療法士の介入も進みつつあります。世界理学療法連盟にもanimal practiceとしてサブグループに正式に追加され、獣医療における理学療法士の必要性も徐々に認められつつあります。
 当研究会では、これまでは犬を主として、動物にも理学療法が適応されるという紹介を研究会の主たる活動として参りましたが、導入を紹介する時期はもはや過ぎ、新たな方針のもとに研究会の運営を進めていく時期に来ていると考えています。

【理学療法士等 人医療に従事する皆様に対して】
 動物理学療法の実際をお伝えしていくだけではなく、その前に獣医療の基礎や考え方、現状等を会員の皆様にお伝えしていかなければならないと思います。人医療の職種が獣医療に関与していくためには、人医療の常識のみでは通用しない事を十分に理解し、これまでとは異なる世界に関わる為の意識と学びが必要であり、当研究会としてはその情報発信をしていきます。

【獣医療に従事する皆様に対して】
 また反対に獣医療に従事する専門職の皆様にも、動物理学療法を遂行する上で、獣医師の先生方にご理解頂きたい事や、獣医師の先生方や動物看護師の皆様へ理学療法士の役割は何であるかをお伝えしていかなければなりません。また獣医療の為に理学療法士をはじめとする人医療の専門職には何が出来るのかを理解して頂き、共にリハビリテーションに向き合う事が出来る世の中になる事が当研究会の大きな使命と考えています。

 人医療と獣医療それぞれで培われてきた知識と技術。両者の理解と研鑽で、獣医療界におけるリハビリテーションのスタンダードが確立されることがこれからの当会の目標であります。その為に、理学療法士も獣医療・動物看護・動物福祉業界への認識を深め研究を重ねることが重要であると考えます。
 様々な分野の専門職と共に動物理学療法を中心としたリハビリテーション領域がより発展します様、今後も一層のご支援やご指導を頂きます様、よろしくお願い致します。

  日本動物理学療法研究会
会長 信岡尚子
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